ヘアカラーの施術で、昔から僕が必ずおこなっていることがあります。
それは、全てのお客様に頭皮の保護オイルと生え際の保護オイルを塗布してからカラー剤を使うことです。
なぜ頭皮の保護が必要なのか
カラー剤が頭皮に付くと、毛穴から薬剤が浸透していきます。それが繰り返されることで、白髪や細毛の原因になる可能性がある——これは皮膚科医の先生も著書の中で指摘していることです。
「どうせ染まるなら、根元からしっかり塗った方がいい」と思われるかもしれません。実は教科書では、そう教えています。でも、長い目で見ると、それが髪や頭皮にとってのリスクになると思うのです。
塗布するときに意識していること
カラー剤を塗るとき、私は地肌から1〜2ミリ上を狙って薬剤を置くようにしています。

それでも、100%頭皮への付着を防ぐことはできません。だからこそ、万が一に備えて保護オイルを先に塗っておくのです。保護オイルは、いわば「最後の盾」の役割を果たしています。
弱まった薬剤で、丁寧なダブルチェック
カラー剤は、塗布してしばらくすると空気に触れて自然に反応力が弱まっていきます。
この「減力した薬剤」を使って、染め残しがないかをダブルチェックするのも、僕のこだわりのひとつです。
全体を塗り終わって、タイマーをセットします。セットしてから、このダブルチェックを行います。ただの放置時間を無駄にはしないで、2度手間、3度手間をかけて塗布します。
特に生え際や分け目は白髪が目立ちやすい部分。ここは「白髪が見えなくなるギリギリの薄さ」を意識しながら塗布します。薬剤の力が弱まっているので、毛穴への浸透リスクを抑えながら、しっかり仕上げることができるのです。
この仕上げには、薄塗りに適したリタッチ専用のブラシを使用しています。ブラシ一本にも、理由があります。
僕がもう何年も何年も前から使用しているカラー用ブラシです↓

「こんなに丁寧に塗ってもらったのは初めて」
カラーを塗るという行為ひとつをとっても、考えていることがあります。
- どのブラシを使うか
- どのくらいの量を置くか
- どんな塗り方をするか
- 薬剤がどの程度減力したタイミングで使うか
これらすべては、今日の仕上がりだけでなく、将来の頭皮と髪の健康を守るためのものです。
多くのお客様から「こんなに丁寧にカラーを塗ってもらったのは初めてです」とおっしゃっていただきます。その言葉が、このこだわりを続ける理由になっています。
