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白髪ぼかしで明るくなりすぎた・3日で黄色くなる理由【解説】


最近、こんなご相談をいただく事が多くなりました。

「白髪ぼかしを続けているうちに、髪がどんどん明るくなってきた。ベージュ系に青を多めに入れてもらったのに、3日で黄色に戻ってしまった。白髪はあるけれど、もう地毛の色に戻したい」

「最初は凄く良い色になったと思って気に入ったのですが、日に日に黄色味てきて、孫からはヤマンバみたいとか、ヤンキーおばさんとか言われる始末。どうすれば良いのか分からなくなってきました」

いずれも50代の女性のお客様です。

そして、同じことでお困りの方は、札幌にかなり多くいらっしゃると感じています。


まず、結論からお伝えします

髪が明るくなったのは、失敗ではありません。その薬剤の設計どおりです。

そして3日で黄色くなったのも、色持ちが悪かったからでも、ホームケアが足りなかったからでもありません。毛髪科学やヘアカラー剤の仕組みのうえで、そうなるようにできています。

なぜそうなるのか、順を追ってご説明します。少し理論の話になりますが、ここが分かると、これから何をすればいいかも見えてきます。少々お付き合い下さい✨️


髪は、画用紙だと思ってください

黒い画用紙に、何色の絵の具を塗っても、黒にしか見えません。

明るい色を出したければ、絵の具を工夫するのではなく、画用紙そのものを明るくするしかない。髪も同じです。

そこで美容室では、カラー剤に含まれる過酸化水素や、ブリーチ剤、そして過炭酸ナトリウムのような酸素系の助剤を使って、髪が持っている黒い色素(メラニン色素)を削ります。

削れば削るほど、画用紙の色はこう進んでいきます。

黒 → 茶 → オレンジ → 黄色

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どこまで進むかは、薬剤の力と、繰り返した回数で決まります。

そして、ここが最も大切なところです。

一度右へ進んだ画用紙は、元には戻りません。 削れてしまったメラニン色素を足す方法は、存在しないからです。


白髪ぼかしも、削っています

白髪ぼかしは、白髪と黒髪の差をなだらかに見せるために、黒髪側を少し明るくして段差を埋める考え方の施術です。つまり、明るさを出す以上、削る作業が含まれています。

ブリーチほど強くはありません。けれど、穏やかであることと、削っていないことは違います。

「ブリーチ剤は使っていませんよー」という美容師の言葉は、嘘では無いですが、正しいとも言えません。

そしてもう一つ、見落とされやすい点があります。

白髪は根元から伸びてきますから、本来は根元だけを染めれば足ります。ところが実際の施術では、色をなじませるために、すでに染めてある部分にも薬剤が重ねて塗られることが少なくありません。

根元は1回でも、毛先は2回目、3回目、4回目と削られていく。同じ髪でも、根元と毛先では進み方がまったく違うのは、このためです。

3ヶ月ごとに繰り返せば、そのたびに画用紙は少しずつ右(黄色)へ進みます。1回ごとの変化は小さくても、3ヶ月、半年と続ければ、確実に積み上がります。

「気づいたらこんなに明るくなっていた」というのは、そうやって起きます。そして多くの場合、明るくなっているのは全体ではなく、毛先から半分くらいの広いエリアです。


では、なぜ3日で黄色くなるのか

黄色い画用紙になった髪に、暗い色や、くすんだベージュを入れる。染めた直後は、確かに落ち着いた色に見えます。

ここで知っておいていただきたいのは、髪に入れる色が 水性の絵の具 だということです。

画用紙は、洗っても色が変わりません。けれど水性の絵の具は、洗えば落ちます。

シャンプーを繰り返すうちに、上に乗せた色だけが先に流れ落ちていく。そして残るのは、最初からそこにあった黄色い画用紙です。

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アッシュや青系の色は、黄色を「打ち消す」ために入れています。足しているのではなく、隠している。だから、隠す側がいなくなれば、黄色が顔を出します。

3日という早さも、不自然ではありません。明るくなった髪は、そうとうなダメージ毛です。傷めば傷んでいるほど、カラーの抜けが早いです。

もう一度申し上げます。あなたの髪質が悪いのでも、シャンプーの仕方が間違っていたのでもありません。


「暗く染めれば直る」が通用しない理由

黄色くなって相談すると、多くの場合「もう少し暗く染めましょう」という提案になります。

けれど、いま起きていることを思い出してください。問題は、上に乗せた色ではなく、下の画用紙にあります。

暗く染めるというのは、黄色い画用紙の上に、もっと濃い水性絵の具を塗ることです。塗った日はきれいに見えます。そして数日後、また同じ黄色が出てきます。

しかも、濃く塗るほど別の問題が出ます。削られた髪は薬剤を吸い込みやすくなっているため、狙いより暗く入りすぎて、重く、のっぺりとした黒に見えてしまうことがあります。艶のある黒ではなく、平らな黒です。

その状態から数日かけて色が抜けていくので、「暗すぎる」と「黄色い」を短い周期で行き来することになります。

先日のお客様にも、施術前にこのことをお伝えしました。「今日どれだけ暗く染めても、削られている部分は、3日後にまた明るく見えてきます」と。

直らないのではなく、そもそもがメラニン色素を削り続けてきたからなのです。


では、地毛の色に戻すには

正直に申し上げます。1回では戻りません。

削れたメラニン色素は足せない以上、できることは次の3つです。

1. 絵の具の層を、育てていく 一度で濃く入れるのではなく、間隔を空けて色を重ねます。回数を重ねるほど髪に定着し、抜けにくくなっていきます。

2. これ以上、画用紙を進めない 根元の白髪対策と、すでに削れている毛先への施術は、分けて考える必要があります。同じ薬剤を全体に塗り続けるかぎり、画用紙は右(黄色)へ進み続けます。

3. 伸びた分を、少しずつ切っていく 最終的に、削られた部分がなくなれば終わりです。焦って一度に切る必要はありませんが、この視点は持っておいてください。

期間の目安は、髪の長さと、いまどこまで進んでいるかによります。【要記入:おおよその回数と期間の目安を、ご自身の経験から一文で】

一度で直すと申し上げることはできません。けれど、何が起きていて、どこへ向かっているのかを、そのつどご説明することはできます。


ご自宅でできること、できないこと

よくご質問をいただくので、ここも正直にお答えします。

紫シャンプー・カラーシャンプーは、絵の具です。

黄色を打ち消す色を、少しずつ足していく製品です。使えば黄色みは抑えられます。ただし、変えているのは上に乗せた絵の具であって、画用紙ではありません。使うのをやめれば、また黄色が出てきます。

効果がないのではなく、そういう役割の製品だとご理解ください。色を保つためには有効で、画用紙を戻すことはできない。それだけのことです。

お湯の温度と、乾かし方は、実際に効きます。

熱いお湯は色を早く流します。38度前後で洗い、洗い流さないトリートメントをつけてから、しっかり乾かす。地味ですが、色持ちの差ははっきり出ます。

そして、一番効くのは「これ以上進めないこと」です。

明るくしたい気持ちと、戻したい気持ちは、残念ながら同時には叶いません。戻すと決めた期間は、明るさを足さない。これが一番の近道になります。


毛先のことも、実は

このお客様には、もう一つお悩みがありました。毛先が細く軽くなりすぎていて、跳ねてしまい、老けて見えるというお話です。

こちらは色とはまったく別の原因があり、別の記事で詳しくお話しします。


ご相談について

髪の状態を戻していく作業は、1回あたりのお時間を長くいただきます。そのため、1ヶ月に3名様を上限にお受けしています。

ご予約の際に、これまでの施術履歴(いつ頃から、どのくらいの頻度でカラーをしていたか)をお知らせいただけると、初回のご提案がより正確になります。

平均して、カウンセリングの時間は30分ほどかかりますので、お時間には余裕を持ってご来店下さい。

【初回30%OFF】カット・カラーコースでお申し込み下さい。


t.a Hairworks(札幌・円山)